【胃がんステージ】ステージⅠじゃなかった
退院して2週間後の6月19日、切除した胃の検査結果を聞きに行く。
手術前の説明ではステージⅠだろうという話だった。
しかしこれはあくまで『予想ステージ』。
手術前の内視鏡検査やCT検査だけでは正確な診断はできない。
これについては過去記事を。
まず胃がんのステージの決め方を見ておこう。
胃がんのステージはTNM分類というものが用いられる。
T→がんの深さ(深達度)
N→領域リンパ節への転移の有無
M→遠くの臓器への転移(遠隔転移)の有無
この3つのカテゴリーの組み合わせで決まるのだ。
T分類は胃壁のどの深さまでがんが達しているかを表す。
詳細は下表を見てください。
※引用元 https://medicalnote.jp/contents/200911-001-ID
N分類は周囲のリンパ節に転移しているかを表す。
- N0:領域リンパ節への転移がない
- N1:領域リンパ節への転移個数が1~2個
- N2:領域リンパ節への転移個数が3~6個
- N3a:領域リンパ節への転移個数が7~15個
- N3b:領域リンパ節への転移個数が16個以上
M分類は領域リンパ節以外のリンパ節や胃から離れた臓器に転移しているかを表す。
- M0:遠隔転移がない
- M1:遠隔転移がある
このTNM、3つの分類を下表と照らし合わせればステージがわかる仕組みだ。
※引用元 https://medicalnote.jp/contents/200911-001-ID
このようにして胃がんのステージは決まる。
そして、私が診察室で最初に言われたのが、
ステージⅢ
嘘だろ。
予想ステージがⅠで、悪くてもⅡだろうと言ってなかった?
まさかⅢとは。
一緒に聞いていた妻も動揺している。
しかし、
その後いったん診察室から出て、また呼ばれて入った時、Ⅲじゃないと言われた。
一瞬ドキッとした。
まさかまさかのステージⅣなの?
末期なの?
ステージⅡB
これが正しいステージだった。
先にⅢだと言われた後にⅡBだと言われると良くなった気がしてしまうが、予想ステージより結果は悪かった。
詳しくTNM分類を見ていくと、まずM分類はもちろんM0で、遠隔転移は無し。
遠隔転移があったらそれだけでステージⅣだ。
しかし、胃の周囲のリンパ節には転移が2個見つかった。
手術前にも1個あやしいのがあると言われていたので、N分類のN1ならこれは予想の範囲内だ。
そしてT分類が予想より悪かった。
私の胃がんは漿膜まで達しており、T3だった。
というわけで上表と照らし合わせるとステージⅡBということになる。
さあそしてステージⅠじゃないとなると、抗がん剤治療という話になってくる。
手術でがんはすべて取っているので、正確には治療ではなく予防治療みたいなことで、術後補助化学療法と呼ばれる。
見えない小さながん細胞が残っているかもしれないので、念のため抗がん剤投与しましょう、ということだ。
副作用はもちろん気になるが、これで再発のリスクを少しでも減らせるならやるしかないよね。
副作用がきつかったらその時考えれば良い。
やってやろうじゃない。